パッシングゲームについて

バスケットボールに限ったことではなありませんが、1000人のコーチがあれば1000通りの”理想のバスケットボール”があると思います。

1000通りの理想のバスケットボールを体現するために、指導者はその理想に近づけるための練習を限られた時間の中で、ゴールから逆算して組み立てていくわけです。

それと同時に私もやっとわかってきましたけど、競技特性としてバスケットボールはハビットスポーツ(習慣のスポーツ)であり、大量得点がある=ミスすると大量失点(イージーに失点)するのでファンダメンタルが出来ていないと必ず負けてしまいます。

バスケットボールの指導のポイントとして

①ファンダメンタルの育成

②理想のチームへ近づけるために必要な練習を計画的に行う

という2つのポイントがあると思います。

今、CRESTではこの2つのポイントに重きを置きながら、パッシングゲームに取り組んでいます。

女子の九州大会が終わり、何度もビデオも見ましたが、やはり理想のチームからはまだまだ乖離があります。今年の男女チームがもう一皮むけてレベルアップする事を信じて!今、もう一度更なるレベルアップを目指してやり直していく途中です。

今日はパッシングゲームについて考察したいと考えます。


パッシングゲームの特徴&指導者としての進化

パッシングゲームをミニバス(U12バスケ)に採用した場合特徴を考えると色々とあると思います。

私自身も指導者自身が変化し続ける事が大切だと考える中で、この短い指導者経験を考えてみても

1.ディフェンスを頑張ってゲームを作った時代

2.全員バスケを狙った時代

3.シェルディフェンス&効率よく点を取れる子で勝負した時代

4.シェルディフェンス&中外のバランスを考えた時代

5.オールコートディフェンスとパッシングゲームを追及している時代

と、私自身のチーム作りでもどんどんと変化している現状です。

常に我々指導者は、最善が何か?もっとも狙うべき、求めるべきものは何か?と考えなければならず、また、これが新しい価値観をどんどんと取り入れ、過去にちょっとした栄光があったとしてもそんなもの捨ててどんどんと進化していかなければなりませんし、本当のトップの指導者の方っていうのは、本当に柔軟で謙虚で前向きです。

偉そうに「俺のバスケットはこうだ」と言っていては、その人に何の進化もなく、子ども達も可哀そうです(自分がそうならないように自責の念を込めて)

私も一回りしまして、オールコートディフェンスとやっぱりパッシングゲームを目指してゲームをすることがチームにとっても子供たちにとっても多くのメリットを享受できるのではないかと考えます。


<パッシングゲームの良い特徴>

① 多くの選手がボールに触るのでたくさんの選手が上手になる可能性が高い(おまけの子が出ない)

② ゲームのテンポが上がり、スピーディでパワフルなバスケが展開される

③ コートを広く使うため、崩しやすい

④ 体力が付く

⑤ 見る力やオフボールムーブの感性(めちゃ大切)が付く

⑥ 投力・走力・瞬時の判断力の形成

⑦ チームに能力が無くてもパススキルの差は少ないので、普通の子たちを受け持った時にチームのレベルはドリブルチームとして指導した時よりも高くなる

<パッシングゲームの悪い特徴(なかなか続けられない点)>

① パスは1人で出来ないので、全員が上手になるまでミスが連発する(ミート、もらい足、ボール移動、パス技術等本当に時間がかかる)ので、上達するまで周り(指導者・保護者)が我慢できない→1年生から6年生まで混在する中で、中々、上級生の子どもも集まらない現実

② 投力がない(特に女子)ので、投力をつけるのに時間がかかる。

③ 選手によってはパスに逃げる傾向が付く子がいる(指導者の力量)

④ いわゆる(流行りの)ドリブル仕掛け、ドリブルスキル等使う暇ない


やっぱりパッシングゲームが良いと思う

こうやって書いているとやっぱりパッシングのチームに及ぼすメリットは大きいですよね!

ただ、パッシングの方が勝つのか?強いのか?と言われると、これは何とも言えません。小さく固く守って、ブレイク中心に。セットオフェンスは一部のスーパープレイヤーのドリブルの崩しから。といったゲームの方が効率的かもしれません。

しかし、チーム全体の事や選手1人1人の事、何よりバスケットボールの競技特性を存分に楽しむためにはやっぱりパッシングゲームを狙う事が良いと私は(今は)そう思います。

しかし、私を含め多くの指導者はパッシングゲームが良いと分かっていながら取り組み方が半端になる事がほとんどです。

やっぱりパスは時間がかかるし、その間にいろいろなゲームがあれば、勝ちたいし、今までドリブルでやってきた子たちをパスに変えていくのは並大抵の、熱意と努力と理解(選手も保護者も)では難しいんですね。

いかがだったでしょうか?

今日はパッシングゲームについて考えてみました。

また、具体的なパッシングゲームの考え方などもいつかかければと思ってますが、なかなか理想のチームには近づけておりませんので、まずはしっかり練習を頑張ろうと思います(もしご興味ある方はコメントくださいね(^^♪)


という事で本日のブログは以上です。

それでは今日も一日頑張りましょう!!

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