現大分中学校女子バスケ部のコーチをされております楠本先生。
楠本先生は北九州の教員としてミニバスケットボールを永く指導されており、九州一有名な指導者の一人としても知られている方も多いのではないでしょうか?
ミニバス最終年度を、九州大会優勝!全ミニ出場!!して、現在は、大分中の指導者として活躍されております。
私が指導をかじり始め、また、熱中しはじめた二十代後半、楠本先生は間違いなく九州トップのミニバスケットボールをけん引するトップの指導者であられました。
その魅力的な楠本先生について書いていきます!
②熱い指導者の言葉シリーズ 北九州 谷川典之先生(大場谷・大蔵・若松B)
④熱い指導者の言葉シリーズ 神奈川県 柿生フィリーズ 佐能俊秀先生
⑤熱い指導者の言葉シリーズ 埼玉県 川口じりんMBC 小山高広先生
⑥熱い指導者の言葉シリーズ 佐賀県 スワッガーズ 原田久志さん
⑦熱い指導者の言葉シリーズ 福岡県 津屋崎シーボーイズ 田邊芳明さん
九州ミニバスケットボール界の「雄」全国ミニ大会4回優勝!全九州大会6回優勝 北九州楠本先生!
楠本先生 ミニバス略歴
香月ミニ
八児ミニ
竹末ミニ
萩原ミニ
等を率いて、九州大会・全国ミニに出場・制された名伯楽です。
全国大会 4回優勝(香月・八児・竹末など)
九州大会 6回優勝(九州ブロックではトップの結果を残されておられると思います。)
そんな楠本先生に初めてお会いしたのは2008年頃だったでしょうか?
長崎のさざんかカップの懇親会で、楠本先生を見つけました(そのころは楠本先生のご高名は知っているところでした。)
先生の周りにあまり人がいないのに気が付き、面識も何もないのに結構長い時間先生からお話を聞く機会を頂きました。
20代後半に差し掛かりとにかく良い指導者になりたい!という情熱が高かった私は当時とにかく指導の勉強がしたくてしたくて、この方から話が聞きたい!と思ったら片っ端からお話を聞くことが習慣となっていました。
様々な指導者の方から話を聞きましたが、今ではもうご縁が無かったり、お話した内容も覚えていない先生も多いです。
多くの指導者の先生にとって、そういう見ず知らずの若いガツガツした「男」は結構面倒くさいでしょうし、話も聞けずけんもほろろにされたなんてことも結構ありました。
(そういう方とはその後縁がなくなりました。)
しかし、楠本先生は違いました。
私の話をしっかり聞いてくださったうえでアドバイスを頂くことが出来ました。
今、私は
「やっぱり素晴らしい先生と言うのは若い(若干常識に欠ける)指導者であってもオープンマインドで話をすることのできる間口の広い方で、素晴らしいなぁ」と本当に感謝しております。
そして、この熱い指導者シリーズで書いている先生はみんなそのようなオープンマインドな先生が本当に多いと思います。
楠本哲二先生の言葉
後に谷川先生に師事したあとわかるのですが、谷川先生と楠本先生は北九州のっ教員仲間で、谷川先生は、楠本先生の事を師匠と言われておりました。
また、谷川先生のご縁で、楠本先生の当時指導されていた萩原PGの練習を見学に行かせていただいたり、その後、楠本先生、谷川先生と3人で食事をさせていただいてバスケ談議に花を咲かせていただいたりと機会を頂きました。
そんな楠本先生に私がまず質問したのが
「ミニバスを始める子どもにまず教えるのは何ですか?」
という事でした。
先生は
「子ども達には、今から「バスケット・ボール」をやるんだよ。<バスケット>というのはあのリングの事。<ボール>はこのボールだね。あのバスケットにボールを入れるスポーツをするから、まず(目標である)バスケットを見て確認しようね。」と言った趣旨のお話でした。
これはとても分かりやすかったですし衝撃でしたね。
本当に良い指導者の先生と言うのは「言葉」を大切にされます。
短くて、分かりやすくて、一発で胸にしみこむような「言葉」です。
特に教員の先生方はこの小学生に話をするプロですので、「良い先生」は言葉の使い方、選び方が卓越しています。
いまでも細かい言葉に注意しておりますが、
バスケットボールは「バスケット」→「ボール」であり、「ボール」「バスケット」ではありません。
ボールミートは「ミート」「ボール」ではないし
ミートアウトは「アウト」「ミート」では、順番があべこべになってしまいます。
細かい言葉や伝える順番には理由が明確に存在し、それを自然に子ども達に伝える事で自然に意味を理解させ身につかせていくのだと思います。
また、このようにも言われておりました。
「色々なバスケットボールの考え方があるが、1試合通して常にいいシュート(出来る限りフリー)で終わるかが大切。タフなまぐれに近いシュートやバスカンが何本かあるよりも、外からでもとにかく良い(練習している)シュートで何本終われるかが大事」
まさに、楠本先生の言葉を体現する言葉ですね。
そのころ、鹿児島のミニバスはまだまだ、
・ボールをとってファーストブレイク!(当然、これは今も大切)
・とにかくゴール近くでシュート!ファウル貰いに行け!何とかしてレイアップ!というシュートが多かったように思います。
そのころ、よく聞いていた言葉が「行け!」「ファウルもらえ」でした。
今思うと懐かしいですが、今のバスケットはここから比べると面白くなりましたね。(怪我のリスクも以前のプレイスタイルより減ってきました)
上に書いた楠本先生のようなバスケットボールができると良いなと思い私は今もバスケットボールを指導させていただいております。
本当に素晴らしい先生で、ミニを離れ、U15/U18でも活躍されるよう祈念申し上げます。
ぜひ今後ともご活躍されてください。
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